昔、まだ実家にいた頃、炊きたてごはんの上の方が好きだった。わたしはごはんをよそう係だったので、ごはんが炊けたらまず炊飯器の中の上の方を自分のお茶碗によそい、それから全体をかきまぜて他の人の分をよそった。他の人が先にかきまぜてしまうと、ああああなんでかきまぜちゃうんだよおおおおおもったいないいいいいいい、とおもった。
ところが、今はごはんが炊けたらすぐさまかきまぜる人になっている。すぐさま、である。そうしないと気が済まないのだ。たぶん、鍋でごはんを炊くようになってからだとおもう。鍋の下の方って炊きあがって蒸らしが終わったままの状態だと水分でベチャッとしがちなので、よくかきまぜて全体の水分を均一にしてやらないといけないのだ。それが炊飯器で炊くとき(玄米はお鍋、白米は炊飯器で炊いてる)も染み付いたんだとおもう。