西へ #004 下関

8/17(木) 下関 – 門司

7:30起床。朝ご飯をがっつり食べる。坂本龍馬も泊まったという老舗の旅館の前ですてっぷにいさんと待ち合わせ、いったんあにき家に寄って荷物を置いて出発。目指すは下関である。

Togyoanまずたどり着いたのは下関市東部に位置する東行庵。奇兵隊の本拠地だった場所で、高杉晋作や奇兵隊隊士たちが葬られている。晋作の愛妾おうのは彼の死後出家してそのお墓を守ったそうだ。晋作のお墓からちょこっと離れたところに彼女のお墓も。そして兵隊隊士たちの墓が並ぶ。すごく雰囲気のいい場所で、秋は紅葉がすごいらしい。今の季節もみどりできれいだけど、これが紅葉すると…ああ秋にも来てみたい。

高杉晋作の辞世の句「おもしろきこともなき世をおもしろく」って好き。

さてやたら気持ちいいので長居してしまった東行庵を出て、車を走らせ唐戸市場へ。そう、下関といえばふぐである。ふぐふぐと息巻いて来てみたところ、お盆休みだからなのか、残念ながら市場は休みの店が多かった。でも2階の食堂はちゃんと営業している。お昼時ということもあって行列していたが、ふぐのためだ、並ぶ。しばらく並んで席に着いたら、すぐに来た。ふぐふぐ!私はふぐ刺し定食、すてっぷにいさんはふぐの唐揚げ定食。ふぐのあの独特の歯ごたえがなんともウマい。皮もコリコリしてウマい。にいさんの唐揚げもひとくちふたくちいただく。ウマーイ!ああ幸せー。これで1000円ちょっとだったと思うが、安い!

がっついていたので写真はないわけだが、ふぐを食べ終えたあとは市場をウロウロ。家にふぐを送ってあげることにした。親喜んでた。そして唐戸周辺をウロウロする。

R0011188.JPG赤間神宮はほんとうに竜宮城のようでカワイイ。全体が鮮やかな赤で華やかなのだが、平家一門の塚がある一角だけは突然空気が違っていた。少し歩くと、旧英国領事館や旧秋田商会ビルなどのレトロな洋館が立ち並ぶ。旧秋田商会ビルは外観は洋館で、屋上には日本家屋と庭園、中も和洋折衷なおもしろいつくり。ヤマハの古いオルガンを見つけて喜ぶ。

ひとしきりうろついたあと、武蔵と小次郎の決戦の地・巌流島へ行ってみることに。巌流島はえらい整備されていた。島から本州側を見ると、造船のクレーンがたくさん並んでいる。そして関門海峡を行き来する船舶がひっきりなしに通る。それだけでずーっとぼんやり眺めていられるようなとこ。あいにく空は曇天だったのだが、晴れていたらその景色はさぞやきれいだっただろう。

R0011211.JPGここで特筆すべきはその巌流島への往復に乗る船である。この船のオジサンが超絶技巧のベテラン船乗り(と決めつけている)で、藤原拓海ばりのドリフトをかますのである。巌流島から唐戸港へ入ってきて、最後ぐわああああっと旋回して寸分の狂いもなくピタッと船着き場に止めるのである。まさに超絶技巧。今日も実にいいものを見た。

Kozanji Temple - 1巌流島から戻り、壇ノ浦へ。思えばここは2度も歴史に残る大きな戦いの舞台となった場所なのである。うーむ。そこでは九州へは渡らずに下関に戻り、車を走らせ功山寺へ。このお寺、とっても気に入ったのである。すごくいい。山門は実に壮大である。国宝仏殿の質量感たるや言葉に言い表すこと難し。土塀もイイ。お昼に来れば予約なしでここで粥御膳が食べられるようだ。実においしそうなので機会があればぜひ食べてみたい。あと、ここで猫に遭遇。野良なのかよくわからないが、きれいな猫である。はじめものすごく威嚇していたわりに、なぜかなつかれた。デニムが猫の毛だらけになった。

Kawara Sobaさて功山寺を後にして、再び関門トンネル。九州に渡る。門司はレトロな雰囲気漂う素敵な港町。写真を頼まれたりしつつ、昨日飲んでて話題に上った瓦そばをいただく。これがとってもおいしいのだ。ほんとに焼いた瓦にのっかって出てくるのだが、ぱりぱりっとしたところが香ばしくて、茶そばと牛肉がこんなに合うのかと。ペロッと食べてしまったのであった。

R0011308.JPGその後は門司港をぶらぶらしつつ、撮りつつ、展望台で夜景も。どうしてもガラスに映り込んでしまって、もっと暗くしてくれればいいのにとかぶつくさ言いながら床にへばりついて撮る、撮る。夜景は難しい。しかしながらライトアップされた関門橋はとてもきれいだった。

そんなこんなで一日中さんざんあちこちうろついて、夜はあにき家にころがりこむ。軽くワインやビールなぞ飲みつつ音楽祭りである。あにき家は音楽の宝庫であるからして、だから行きたかったのもあったりするわけだが、とにかくほんっっとに楽しすぎて気づけば明け方に。ああやって遊んでるともちろん一晩なんかじゃ足りないわけだが、こういうのってほんと楽しい。いつまででもやっていたい。すてっぷにいさんのお仕事の話などもたっぷり聞かせていただき、結局寝たのは5:30。次の日は朝から岩国へ行くため、7:00起床予定である。果たしてきちんと起きられるのか。甚だ疑問である。その上なにやらぐるぐる渦巻き状の物体が日本列島に接近している様子。そう、台風10号である。

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7 thoughts on “西へ #004 下関

  1. by ひちゃこ at

    下関って行ったことないわぁ、通るだけw 新幹線だものー、あっちゅうまにきうしうだし。山口自体あんまり観光してない、こんなに近いのに。私の年代は小学校の修学旅行で山口行きが多いんだけど、ウチの学校は飛び越えて九州に行っちゃったから・・・。うーん、萩は一回行っただけだし。行きたいなあ。

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  2. by musik_hibi at

    以前、仕事の資料集めの時に出会って「一度はいくゾ」と決心したのが門司港。あの雰囲気に直に浸ってみたいものです。
    写真撮りましたね、さては。^^;)是ー非アップしてくださいまし。

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  3. by petite-tomo at

    >ひちゃこさん
    わたしもねー山口っておじいちゃんの故郷だから、行ってみたいなとおもいつつやっぱ遠いからなかなか機会がなかったんですけど、今回はすてっぷにいさんもいるし、いやーほんと楽しかった。宮島も改めて訪ねてみたいです。

    >musik_hibiさん
    ふふふ。撮りました撮りました。
    でもけっこう苦労してヘボいのばっか撮れました…
    http://www.flickr.com/photos/petite-tomo/tags/門司/
    雰囲気いいですよーちっちゃい横浜みたいで。
    レトロなたてものがいっぱいですごくカワイイです。

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  4. by stepbros at

    次来ても下関にはまだまだ堪能できるところがあるからね。
    粥御膳も食べたいだろうし(笑)。
    またいつでもおいで。
    ここをご覧の皆さまも、是非!

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  5. by petite-tomo at

    粥御膳たべたーい!
    ほんとおいしそうでしたよね:P
    あ、山口宣伝してる(笑)
    またいきます。

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  6. by musik_hibi at

    拝見しましたよ。「flickr」夜景とはちょっと意外でした。「直に浸る」意欲がますます湧くってものです。”すばらしいー”ってコメントをflickrで書くつもりがなぜかできないところに自分の弱さを感じました。

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  7. by petite-tomo at

    ありがとうございます!行ったのが夜だったので…。
    flickrはアカウントないとコメントできないんですよねー
    でもうれしいです。ありがとうございます。

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