ツェルニーの思い出

20051005今日はツェルニーについて書こうとおもいます。

ツェルニー[Czerny, Karl 1971-1857]
ピアノを弾く人であれば、誰もが一度は通る道だろう。バイエルが終わると、大抵ツェルニーの100番練習曲をやる。しかしこれが恐ろしくつまらない。演奏技巧修得のためなんだから、なんてわかるのも大きくなってからのこと。親とかに無理矢理習わされてるとかそういう人たちは大抵このへんでピアノはつまんないもんだと思ってしまい、やめてしまう。これは実にもったいない。100年も200年も前に生きた天才が作った素晴らしい音楽を、聴くことができる、さらにそれを自分が奏でることができるということはすごく幸せなことだと思う。音楽の喜びである。

私は自分でやりたいと言ってピアノを習い始めたのだが、やはりこのツェルニーは面白くなくて、練習もさぼりがちだった。100番、30番、40番とやったものの、全く真面目にやっていなかったため、進み方も遅い。先生がとてつもなく優しい方だったのでくどくど言われなかったのも災いしたのか。それでもピアノを弾くことは大好きだから、やめることはなかったけれど。そして、40番の途中あたりでショパンのエチュードに切り替えてツェルニーとはおさらば。

しかし、高校大学と進むにつれてショパンだのベートーヴェンだのシューマンだの、それなりに大きな曲を弾くようになってからは「ああ、チビっ子の時、もっとまじめにツェルニーやっていれば!」と、何度となく後悔した。悔やんでも悔やみ切れない。ベートーヴェンのソナタとかやっている時は特に。大人になった今だからこそ、その大切さがわかる。音楽でも勉強でもなんでもそうなのだが、やはり物事において基礎というのは大切なのだと痛感。

ツェルニー。子供の頃はちっともわかっていなかったけれど、今一度、正面から向き合ってみるのもいいかもしれない。

6 thoughts on “ツェルニーの思い出

  1. by petite-tomo at

    でもやっぱショパンのエチュードのが弾いてて楽しいんだよなーw

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  2. by あまね at

    私はピアノを弾きませんが、妹がやってたような記憶があります。指の練習のような曲ですよね???なんだか懐かしくなってきました。当時は、うるさくて、もう!って感じだったんですが。

    さて、事後報告になってしまいましたが、リンクを晴らせていただきました。もし不都合がありましたら、いつでも言ってくださいませ。ではでは。

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  3. by スミゴルフ at

    昔はつらかったですけど、今改めて弾いてみると、かわいい曲がいっぱいで結構気に入っています。指の運動にもなるし。(ちなみに30番を今やっています。)

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  4. by mimi at

    懐かしいー!!
    私もつぇるにーやってました。
    先生がめっちゃ早く弾くのに対抗して燃えてました(笑)

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  5. by kanbe48 at

    初めまして?ピアノ繋がりで辿り着きました。鍵盤が奏でる音色は神の声に近いです。

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  6. by petite-tomo at

    >あまねさん
    そうそう指の練習のような曲です!つまんないけど大事なんです、これが。。。
    リンクありがとうございます:-) じゃんじゃんしちゃってください♪

    >スミゴルフさん
    たしかに!「かわいい」って形容があってる曲多いかも。指の運動にはなりますよねーやっぱ。ピアノの先生も定期的に30番あたりを通して弾いたりしてたって言ってました。

    >mimiさん
    そー、ツェルニーって、指定の速度で弾くのって実は難しいんですよね。鬼のように速いのw

    >kanbe48さん
    はじめまして!コメントありがとうございます。
    ピアノの音色、いいですよね。そしてその音を自分が奏でているという喜び。誰でも鍵盤さえ叩けば音は出ますけど、その音を音楽たらしめるのは自分自身ですから…ああ練習したい。レッスン行きたい。。

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