江戸の狩野派

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出光美術館で開催中の江戸の狩野派 ― 優美への革新展に行ってきた。江戸時代、徳川幕府の御用絵師としての地位を確立した狩野派の本拠地は江戸の地に移り、京に残った “京狩野” に対し、これを “江戸狩野” と呼ぶ。その “江戸狩野” に焦点を当てた展覧会。

全体的に、余白を活かした空間の演出が絶妙だなとおもった。個人的イチオシは「蓮に燕・枯木に翡翠図」かな。シャープな線で描かれた鳥がかわいくてかっこいい。構図も素敵。今回鳥モチーフの作品が多かった。富嶽図もシンプルで良し。あと工芸品もけっこう多かった。

展示のラスト、京狩野 VS 江戸狩野 美の対比、どちらが好み? と題されて両者の作品が展示されている。どちらが好み? と聞かれたので答えを出そうと、遊鶴図屏風と松竹に郡鶴図屏風を見比べる。細かい描写や部分部分を見ると、京がいいなっておもう部分が多いんだけど、全体的なバランスを見ると江戸のほうが好み。うーん、決められませんなw

出光美術館は規模が小さくて、なんか落ち着く美術館だ。いいな。

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